「285戸のうち105戸が入居待ち」・・このニュースを見て、私は愕然とした。穴があったら入りたいほど恥ずかしくなった。
「285戸」という数字は、派遣切りにあった人が、1月末までに国の雇用促進住宅に入居決定した人の数である。今日の派遣切りの緊急な性格から考えると、それは当然、「直ちに入居した人」と理解するのは当然であろう。
私はそう理解していたし、全国2番目に高い「285戸」という数字を、「国も頑張っているから」と評価していたし、自分たちの運動の成果としても誇りに思っていた。
しかし、住宅改修の遅れから、未だ105戸が入居できていなかったのだ。入居できていない人の中には、やむを得ず郷里に帰った人や友だちの家を転々としている人もいると聞く。
いったいどういう思いで、どんな生活をしながら「住宅改修が終わる」のを待っているのだろうか。
労働局の話では、「ご本人にも理解してもらっている」と説明するが、他に行き場がない人たちばかりなのだから、「2月末まで待たれますか」と聞かれると、「待ちます」というのは当然である。
「事件は現場で起きているのであって、会議室で起きているのではない」とは「映画・踊る大捜査線」の有名なセリフだが、派遣切り問題も厚労省のパソコンの中で起きているのではない。派遣切りにあった労働者が、人間らしい生活が出来ているかどうか・・現場の目線を絶えずもち続けなくてはと自戒した次第である。



