前号で「吉井川が赤い血のように染まって・」」と紹介したところ、大勢の方から心配の声が寄せられた。また、県の水産課もさっそく川水の検査を行い、また、岡山市も吉井川の支川の水質検査を行うなど担当部局の機敏な対応にも感謝している。
県水産課の検査では、植物プランクトンであるクリプトモナスの異常発生が原因だとのこと。このクリプトモナスには毒性が無いとされており、これが直接の原因で魚介類の被害はないとのことで、一安心している。
しかし、この発生量は、吉井川では平成8年以降毎年このような異常発生が起きていること、今回が過去最大のものであることなどを考えると、近年の異常な状態の原因を究明し、何らかの対策を講じる必要があることは明らかである。
今から半世紀前、私が小学生か中学生の頃、吉井川の永安橋付近は最高の海水浴場であり、魚介類の宝庫でもあった。白魚漁は吉井川の風物詩でもあった。
しかし、今日では、魚介類は全滅状態であり、一方、行政も学校も「よい子は川で遊ばない」と言い出した。「川は国のもの」とする思想のもと、住民と川とを分離して河川開発をしてきた付けがここに来ているのだと思えて仕方がない。




